カノジョは嘘を愛しすぎてる

カノ嘘最高!ということで試写会やら舞台挨拶やら色々合わせて4回ほど観てきました。

この映画の主軸は「音楽」

佐藤健くんが舞台挨拶で度々言ってましたが音響の整った映画館で見える期間は決して長くはありません。DVDで数年後見てもそれは違う、と。

OPはクリプレのINSECTICIDEから始まります。もうこれがかっこいい!

知ってたら絶対にエキストラ行ってたのに!と悔しくもなりますがヽ(;▽;)ノ


CRUDE PLAY - INSECTICIDE(short ver.) ※from カノ嘘MUSIC BOX <映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』> - YouTube

 

 

佐藤健の「あなたが理子役で良かった」…『カノ嘘』デビューの大原櫻子が号泣! | シネマカフェ http://www.cinemacafe.net/article/2013/12/15/20874.html

「人はシンデレラストーリーと言うかもしれないけど、本当は誰よりも日々努力してきた成果なんだということを僕は知っています。あなたが理子役で良かったです。おめでとう」

f:id:bszn:20131216191636j:plain

 

カノ嘘は本誌と単行本で実写化される前から読んでいて、実写化決定のときは「ですよねw」と思ったのですが(そもそもメディアミックス前提だと思う)、キャストが全く自分の中で描けず、正直アキが佐藤健くんだと知ったときは驚いたりもしたのですが映像を見たら「ああ、アキだ」って思いました。そして大原櫻子ちゃん!5000人が応募した「リコを探せオーディション」で選ばれたまさに”シンデレラガール"の彼女。演技力はおろか歌唱力も未知数。原作の中でマッシュの歌唱力は並大抵のものじゃないと評されているので、それを再現できるのか不安でした。(そういえばBECKで佐藤健くんが演じた役も歌唱力がすごいって設定だったような…偶然?笑)

川崎ラゾーナで行われたライヴで初めて『明日も』を生で聴いたのですが、とても1年前そこらへんにいた女子高生の歌声ではないなって。亀田さんも惚れますよね、そりゃあと納得しました。演技もマッシュにハマっていて、逆に言えば今後このマッシュのイメージに引っ張られることもあるのかなってぐらいのレベル。そういえばカノ嘘って恋愛要素が当然ありますがなんだかサッパリしてますよね。キスシーンも全部で3回あるのですがどれも下世話でもなく、でもラブストーリーにありがちっぽくてありがちじゃないというか。

 

※ここからは映画のネタバレを含みます。()内な映画ノベライズ本のページ数。

理子「どうして泣くの?」

秋「……何言ってんの、泣いてないよ」

理子「でも、これから泣くでしょう?」(p.46)

渋谷を二人で疾走した後、どうして涙が出るのかわからない秋の頭をそっと抱き寄せる理子、というシーンでのセリフ。ここ、すっごくいいんです。どういいのかはもう映像見てくださいとしか言えないのですがここの健くんの表情が最高にマッチングしてます。

瞬「俺達、今回の曲は自分達のプレイでレコーディングしたくて」

高樹「おいおい、冗談言うなよ。金出してド素人のオケ聴かされる客の身にもなってみろよ」(p.62)

瞬たちが必死で演奏の練習をしているところに現れた高樹が現実を悪びれもなく言うシーン。ここの心也を除いたクリプレ3人の葛藤がとにかく切ない。

秋「ちょ、瞬、笑いすぎ」

瞬「しょーもな!なんで小笠原シンヤなんて言ったんだよ。せめて小笠原瞬にしとけばよかったのに」(p.83)

瞬が運転する車に乗りながら秋が理子との今までを話したところでのやり取りなのですがもうこれが瞬らしくてキュンって!自信がない坂口瞬なんて瞬じゃない!!三浦翔平、適役すぎ!!!!!

と、二人の仲良し度についてはぜひこちらの記事を読んでください(笑)

カノジョは嘘を愛しすぎてる』佐藤健&三浦翔平 単独インタビュー - シネマトゥデイ http://www.cinematoday.jp/page/A0003959

 

高樹「この世に生まれる全ての音楽には、必ず誰かの想いとか人生とかが詰まってる。これからお前が歌う、デビュー曲のようにな」

高樹「でもそうやって生まれた音楽の大半が、誰からも気づかれることなく、それこそ音も立てずに消えてく。そもそも、聞いてもらうチャンスすらつかめないんだ」

高樹「恵まれたデビューに感謝しろ。たくさんの想いをお前の声にのせて、力の限り歌え」(p.176)

MASH&Co.デビューLIVEの開演直前の高樹さんのセリフ。色々とハッとさせられるセリフです。反町隆史さんが高樹を演じていらっしゃるのですがこれまた適役。セリフに重みがあるというか現実味があるというか、この人が言うんだからそうに違いないんだろうなっていう絶対感がありました。

そしてエンドロールの後も映画は続くのですがそこでの「……理子」っていう健くんのボイスがハンパなくいいです。あとは序盤の茉莉とのシーンで茉莉の後頭部をガシっと掴むところも好きです。

 

原作でのCRUDE PLAYは大人気バンド、でも現実のCRUDE PLAYは崖っぷちバンドなんて翔平くんを始めとするメンバーが言ってますがこれで終わるのはもったいなーって思います。特に誰が好きってわけではないのですがクリプレの楽曲は現実でも素晴らしいものだと思います。亀田誠治さんはやっぱりブレないです。11日に開催されたプレミアムライブのときに「解散ライブです!」って言ってたけど、ヒットすれば…的な雰囲気もあったのでもうぜひ続編を作っていただくしかないな!といった次第です。「僕たちにやれることはしました」ってそのプレミアムライブでの挨拶で翔平くんが言ってて。それに応えられるのはキャストやスタッフでなく、観客である私たちなんだよなーと思うと「たくさん見なきゃ」なーんていう使命感にも駆られます(笑)

 

続編をやるとしたら今以上に窪田正孝くん演じる心也が絡んでくるんだろうなと思うと見たくて見たくて仕方ないです。原作も心也が大きく絡んでくるようになりましたし、お互い認め合ってるくせに認め合ってない二人の関係性…好きです。

 

最初にも触れましたがこの作品は映画館で見てこそ迫ってくるものがあると思いますのでお時間がありましたらぜひ劇場に足を運んでみてください。改めて映画公開おめでとうございます!