JMK 中島健人ラブホリ王子様 #1 学校編
11:01am
健人「(自分が遅刻した講義を既に受けている友達の前の席に座り)お前いつも寝てるよな。出席取った?…取った?マジかぁ」
ペンを握り講義をメモしているかと思いきや何列か前で講義を受けている彼女へラブレターを書き出す健人。
健人「(講義を受けている前の席の人に対して)ねえねえこれさ、あの子に渡してくれない?」
1通、2通、、、3通目は紙飛行機に折って。彼女の元へ飛ばす前に軽くキスをしてから。彼女にちゃんと届いたのを確認し教室から退出。
~オープニング~
12:05pm
「おまたせ」
健人「おせーよ。3時間待ったよ」
「ごめんなさい」
健人「…ウソだよっ(笑) さっき会ったばっかじゃん。今日さーマジ授業眠かったんだけど。だってレポート3000字だよ、来週までに。ありえなくね?書けるオマエ?」
「大変だよね」
健人「書けないっしょ」
「健人くんはどんな授業が好き?」
健人「オレはねー社会相互行為論かな」
「えっ、何?」
健人「あのー社会相互行為論って知らない?」
「社会相互行為論かぁ…」
健人「だから会話の成り立ちを勉強するっていうか。こういう今の会話も何かしらのきっかけが、原因で起きてるってやつ。今、オマエからオレに話かけてきたでしょ?それもそういうオマエのアクションがこの会話を成立させてるんだって」
「へ~そうなんだ」
健人「うん。てか回し手紙面白かったでしょ?」
「初めてやった」
健人「でしょ?でもさオマエその回し手紙読んでさっきさドキドキしたでしょ?(笑)」
「ドキドキした」
健人「でもオマエの字もカワイかったよ。…照れんなよっ!(笑)」
12:08pm ~次は2人で初めてのランチ~
健人「なに食べよっかな~。てか今日結構混んでんな。上の方がよくない?」
「そうだね」
健人「結構落ち着くんだよね」
「あっ!!!エリナ…」
友達のエリナと階段ですれ違う彼女。
健人「友達?」
「うん…けっこう仲いいんだよ」
健人「そうなんだ!そっかそっか… (上の階に着く2人)結構空いてんね、混んでないよ。どこにしよっかな~。うーん…じゃっ、ここにするわ!」
「じゃあ私こっちに座るね」
健人「えっ?なんでそっちなの…こっちきてよ」
自分の隣ではなく向かい側に座ろうとする彼女に対し不満げな健人。
「えっっっ!?」
彼女のバッグを掴み抱え込み混乱する彼女に隣に座るよう椅子を叩いて合図をする健人。
健人「当たり前じゃん。なんでオレの隣じゃないの?」
「ごめんなさい…」
健人「はやくっ。いやぁ…あれだな、結構腹減ったな。食券買いに行こっ?…じゃあ今日はオレがオマエの食券も買ってあげる」
「おねがいします」
健人「うんっ!まかしとけ♪」
食券売り場についた2人。サンプルケースの前で話し始める。
健人「んーどれにしようかな。どれもうまそうなんだよなぁ…ねっ?」
「うん♥」
健人「迷うなぁ…どうしよう。パワー丼とかは?パワー丼!」
「ニンニクたっぷりだよね…」
健人「うーん、結構くさいかもね、ふふっ(笑)…スパゲッティとかは?」
「パスタ、きのう食べちゃった…」
健人「マジで?なんなんだよぉ…なに食べたいの?オマエの目見て当ててあげよっか?じゃ」
「目を見て当てるの? 恥ずかしい…」
健人「なんで?なにもしてないじゃん(笑)…バーカ♥」
「!!!!;;;;DDD」
健人「じゃあ…わかった。中華丼!」
「ヤダ…」
健人「ええ~っ!?ちがうの?なんだよ~。じゃあアレだ、麻婆豆腐でも食っとけ!(笑)」
12:23pm
健人「大丈夫?転ぶなよ~?(席に着こうとする彼女に)大丈夫?気をつけて。…オレのチョイスした料理、何点?」
「102点♥」
健人「おおっ!102点!?マジで!?いやーでもなんかウソっぽいなー。ホントは嫌いなものとかあったでしょ?」
「ん、、、ないよ」
健人「ホント?絶対ウソだよ。ホントはあんだろ?」
「ニンジンが、、、」
健人「ニンジン?オレが全部食べてあげる。(彼女の顔を見ながら)うん、ウマい。ニンジン嫌いだったんだね。おいしい!…あ、じゃあさ好きなもの交換しない?」
「交換?」
健人「好きなもの交換してそれ食べた方がお互いのことよりわかる気がしない?」
「うん」
健人「うん。じゃあオレはハンバーグあげる。はい」
「ありがとう」
健人「じゃあ、あとカボチャ!はい」
「わたしも好き」
健人「なにくれるのかな~?」
「わたしナスあげる!」
健人「ナスっ!?うわっ…オレ、ナス苦手なんだよー。マジかよー」
「ごめん、キライだった!?」
健人「いじわる」
「なんでキライなの?」
健人「ナス?んーわかんない。色が苦手なんだよな。まあいいよ、今日で克服するから。オマエのために。じゃあ食べよ?いただきますっ。うん、超うめえ。…なにじっと見てんの?」
「・・・」
健人「オマエも食べろって」
「横顔が、、、」
健人「(笑) どうですか、オレの横顔は?」
「なんか新鮮」
健人「(笑) トマトみたいに新鮮?そっか。でもさぁオマエの横顔もいつもと違ってカワイイですっ♥」
「えっ!? !!!;D」
健人「なんか触りたくなるんだよね。あと~耳たぶがさすっごいやわらかそうだね(彼女の頬?両手でツンとする)」
「!?!!!XD」
健人「なんでこんな恥ずかしいこと言わせてんだよ!」
「ごめんなさい」
健人「はやく食べようぜ、食べよ。ハンバーグうまいなぁ」
「ねえ、ナス大丈夫?」
健人「ゴホン(笑) はっ?なに言ってんの。バーカ、克服するよ。いただきます」
「平気?」
健人「うめえ!!!!…オマエのためなんだかんな」
1:37pm ~キャンパス散歩するぞ!~
健人「次の授業まで一緒にいよ?」
「うん でも友達とかダイジョウブ?」
健人「いいよ、友達といるよりオマエといた方楽しいし。…どうしたの?はやくこいよ。んー…とりあえずベンチ座ろ?今日天気いいな」
「天気いいね」
1:45pm
健人「ねえ!もうちょっと近くこいよ、はやく」
「えっっっ」
健人「また横顔だね」
「びっくりした… 健人くんも横顔だね」
健人「ん?うるせーなー。…あのさぁオマエの理想のタイプの男性ってどんな人だったの?」
「え、理想のタイプ? ええ~と…」
健人「オレに気をつかわずぶっちゃけ言っちゃっていいよ」
「好きになった人が、タイプかなぁ」
健人「へぇ~そっか」
「健人くんの理想のタイプは?」
健人「ん~オレの理想結構高いしたくさんあるよ(笑)」
「高いし、たくさん? そっか‥‥:D」
健人「言っちゃいます?まずはー動物が好きな人でしょ、あとー歌がうまい人でしょ、あとは髪の毛がサラサラな人でしょ、あとー目がクリックリしてる人でしょ、あと頭がいい人でしょ、あとしゃべってて笑顔になれる人と、おしとやかな人、あと料理うまい人でしょ、優しい人でしょ、束縛しない人でしょ、でも毎日メールくれる人でしょ、ピアノが弾ける人でしょ、指がキレイな人でしょ、気遣いができる人でしょ、家族を愛する人かな、あと」
「いっぱいあるね」
健人「いっぱいあるよー。でもねさらにその上の理想のタイプの条件があるんだよね」
「えっ、何?」
健人「その条件を全部ふきとばしてくれるような、そんな女性?」
「そんな女性いないよ」
健人「ハハッ(笑)…いるじゃん」
健人「じゃあさ空いてる教室行かない?」
「空いている教室?」
健人「行こう… (彼女のカバンをサッと持ち上げて)行くよ!」
空いている教室を見つけた2人。
「ダイジョウブかなぁ、、、」
健人「大丈夫だよ。空いてる空いてる、入っちゃえ」
2:08pm
健人「空いてる教室ってドキドキしない?そっち座ってて」
「うん…」
健人「オレは教壇にいます。似合う?」
「似合う」
健人「それではですね、今からオマエに特別授業をしてあげます。まずは第1問!」
「特別授業!?」
健人「オレ、先生っぽい?(笑)」
黒板にチョークで「愛」「恋」と書く健人。
健人「この”愛”と”恋”の違いを10文字以内で説明しなさい」
「10文字でっ!?!!」
健人「わかる?」
「えぇぇっと」
健人「じゃあ正解言いますね。ポイントはこの2つ。”恋”は下に”心”があるでしょ、それで下心。”愛”は真ん中に”心”があるから真心」
「なるほど!」
健人「スゴイでしょ?」
「スゴ~イ!!」
健人「オレは、ん~。オレ的にはオマエへの気持ちどっちなんだろ。…続いて第2問っ!」
「2問目!?」
健人「続いての問題いきますね。(黒板に「オレ-オマエ=」「オレ+オマエ=」「オレ×オマエー=」の3つの式を書く)今書いた3つの方程式に当てはまる答えを出しなさい」
「どういうこと…!?」
健人「難しい?」
「これ、数学だよね?」
健人「あー…ちょっと単純じゃない?そういう答えじゃないんだよね。社会学的に行こうよ」
「社会学的…」
健人「もうわかんないでしょ?」
「なんだろう、わからない…」
健人「わかんない?んーじゃあ答え書くね。まず”オレ-オマエ="は過去。”オレ+オマエ=”は現在、NOW!(今でしょのポーズをする)。"オレ×オマエ="は…」
「わかった 未来!」
健人「よくわかったね書く前に(笑) そっかそっか。(でも本当に未来って書こうとしてたかは)わかんないじゃん、”未知”って書くかもしれない」
「あ、ごめんなさい」
健人「そうです、これです。まず”オレ-オマエ=”は、オレとオマエが出会う前の…前の話、過去の話。そして"オレ+オマエ="は、今こうやって二人っきりでいることのことを…現在だね」
「そっかぁぁぁ」
健人「あと”オレ×オマエ=未来”ってのは、これから先もずっと二人で一緒ってこと。そう、未来までずっと一緒にいようってこと」
「未来までずっと,,,XD」
健人「そう! ちょっと照れてるでしょ?」
「びっくりした…」
健人「(黒板消しで文字を消しながら)この方程式はちゃんと覚えといてね?(笑)」
「なんかキュンキュンした」
健人「キュンキュン?オレ、そんなつもりじゃないんだけどな(笑) あ、そういえばさ今度の日曜日なにやってんの?」
「日曜?」
健人「バイトとかサークルとか入ってる?」
「予定ないよ」
健人「じゃあさぁ…デートしよ」
「デート!?」
健人「だってオレら付き合って1回も外で1日デートしたことなくない?」
「まだ3日目だもん‥‥」
健人「でしょ?じゃあ今度の日曜日は…デートね!」
4:26pm
健人「初めてのデート楽しみだな」
「楽しみだね」
健人「ホント?じゃあ手ぇつなごっ?」
「!!!!!;;;;XDDD」
健人「ハイッ」
「付き合ってるの、ミンナにわかっちゃうよ」
健人「オレはいいよ、全然」
ちょっと恥ずかしいね」
健人「オレたち付き合ってまーーす!!!」
突然の健人の大声とその内容にざわめく一帯。
「ちょっと突然、、、、、」
健人「カワイイ」
「でも、ありがとう」
健人「こちらこそありがと。これからもよろしくな?」
「声大きいよ…」
健人「うるせ(笑) (彼女の方に振り向き手を差し出しながら)行くよ?」
☆次回のラブホリ王子様
#2 初めてのお出かけデート編
今回も健人くんの「恋の方程式」が炸裂!
「出会い=???」健人くんが伝えたい答えって何?
さらに!予想外の展開で急接近♥
健人くんと密室で二人きりに!!!!???
隣で寝転ぶ健人くんの横顔に、胸キュンが止まらない!!!
果たしてその場所とは!?
無邪気な健人くんの表情にキュンキュンしちゃう
初めてのデート編お楽しみに!